ノンケとの出会いの運命の歯車が突然回り出したかのように
俺は麻雀にはちょっと自信を持っていた。プロとまでは行かないが、仕事がない時はフリー雀荘に通い詰めて定年退職したじーさんたちを相手に結構な小遣いを稼いでいた。それでメシを食うようなアコギな稼ぎ方はしなかったが、その気になればプロになれるんじゃないかな、なんて己惚れてもいた。
そんな俺の鼻をへし折ってくれたのが、大学院生のフルカワくんだった。彼もよく同じ雀荘に来ていて、すぐに顔見知りになった。フルカワくんは「ちょっとでも学費の足しになれば」といくつかの雀荘を回って麻雀を打っているとのことだった。
血色もよくなくろくに飯も食っていないんじゃないか、と思わせるフルカワくんだったが、麻雀に関しては鬼のような強さだった。俺がじーさんたちから巻き上げたお金をフルカワくんに根こそぎ持っていかれることも1度や2度ではなかった。
俺もフルカワくんとは表向きは仲が良かったが、何とか彼に勝ちたかった。学業の片手間にやっている彼の麻雀でコテンパンにやられる自分が許せなかったのだ。一回りも年下のフルカワくんに対して、俺の心は激しく揺れた。
やがて、それは愛情に変わっていった。俺にとっての全ては麻雀だ。その麻雀で自分を遥かに上回る存在を憎む理由は何もない。俺は対面で洗牌する能面なフルカワくんを見ながら、何時しかその下半身を想像してちんこ舐めたいと思い始めていた。
だが、ある時を境にフルカワくんは途端に勝てなくなった。スランプなのか?と思ったが、打ち筋もやたらと甘くなりじーさんたちにも軽く負けるようになっていった。その理由はわからなかったが、弱くなったフルカワくんのちんこ舐めたいと言う気持ちは次第に冷めていった。
そんな俺は今、フルカワくんにちんこを舐められている。ある時、フルカワくんから「ちんこ舐めたいです・・・」と告白されたのだ。フルカワくんが弱くなったのは、俺に恋心を抱いたために自分を見失ったためであった。
俺は麻雀の中にフルカワくんへの恋心があった。一方、彼は俺と言う存在の中に麻雀があったに過ぎない。その差なのだろう。こうして、俺と付き合い始めたフルカワくんは嘗ての力を取り戻している。そんなフルカワくんの姿を見て、今度こそ、俺が彼のちんこを舐める番だな、と思った。
イケメンとの出会い
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